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beatrixxx

Author:beatrixxx
77年うまれ。広告業。ブログテーマは園芸→旅行へ。常にいちばんやりたいことをやる、をモットーに書き散らかそうかと思います。
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亜熱帯共産音楽~ハバナ(キューバ)2~

Wed.21.10.2009 0 comments
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↑ハバナ・リブレの窓からハバナを見下ろす


皮膚を焼く紫外線の熱さが尋常ではないキューバ旅行の巻、二回目。


しかしここは楽園ではないなあ、と思った、ハバナ。快適ではない。どこへ行っても熱風に煽られ、沸騰寸前に沸き立ったコンクリからも熱が立ち上る。

緑の樹々が生い茂り、鮮やかな花々が咲き乱れ、果樹は豊かに実をつける。植生こそは亜熱帯の楽園そのものであるのだが、しかし。

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↑廃墟のようなコンクリには楽園の植生

よく考えると、現役で社会主義の国へ来たのはこれが初めてだった。そしてそれは私にとってとてつもないカルチャーショックだったのだ。

解放されて間もないベルリンや、先日行った旧ユーゴや、古都の香りがするプラハ、ちょこっとだけ足を踏み入れた中国。そこには市場の活気があり、刻一刻と変貌を遂げてゆく都市のダイナミズムがあった。

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↑見えるかな?朽ちかけたベランダから園芸がこぼれています

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↑ほらこちらにも

しかしここにはそれがない。人々の活気こそあれ、もはや化石と化したような社会主義が、ゲバラの革命当時から時を止めて残されている。

時が止まっているのだ。廃墟のように。

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↑カフェの店先には鳥かごに閉じ込められた鳥

キューバでは、物が自由に買えない。食べ物なんかは未だに配給制で、人々の給料は驚くほど安い。節約のために洋服屋の電気は昼間消されているので店の中は真っ暗だし、未だにレジでバーコードなんか整備されていないので、鉛筆一本買うのに列ができる。

コンビニなんて勿論ないし、気軽に入れる屋台も少ない。

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↑賑わいを見せる旧市街の通り

しかし、ここが単なる閉ざされた国なのかというとそういうわけでもなく、大勢の観光客が街には溢れ、観光客たちはカフェにも入るし、少ないお土産を買っている。

人々の、社会主義に彩られた生活がある一方で、めちゃめちゃ観光地ナイズされているのだ。

ちなみに、今まで来た国で、こんなに「お土産の買い甲斐のない国」は初めてだった。

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↑有名な食堂で。サービスの概念とか付加価値とか無いので、超出てくるのが遅い

あと食事。基本、米が主食ではあるのだが、パサパサしている。フライ物が多いけど、何度使い回してるのかわからない油は独特の匂いがする。あまりスパイスは効いていない。
あとは肉。海老。果物と生野菜……(まずいわけじゃないのだけど、正直、トロント含めこの旅のあいだ耐えられず3回も中華街へ行ってしまった…)

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↑グラフィックが独特ですよ

とにかくあちこちからいろんな音がして、匂いがして、でもアジアのそれとは明らかに違う感じで…ラテンの情熱が、平穏無事な社会主義のなかに閉じ込められているような…

とにかく、太陽が熱すぎて、もうあまり何も覚えてないのだ。気を抜くと気絶しそうなぐらい暑かったことしか。

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↑こんな感じの街風景

街の色彩は独特で、スパニッシュコロニアルと埃っぽさと潮風の生あたたかさと亜熱帯植物と、朽ちかけたコンクリートがミックスされている。

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↑植え込みにアガベ類、は鉄板

色彩だけでいうと、今まで行った街の中では南仏ニースに似ているかも(ニースは熱海に似てもいるのだが)。気候も全然違うし、あれより乾いた色気だけどね。海岸線も似てる。

海辺の、かつて栄華を極めてある程度寂れた観光街には独特のムードが宿りますね。

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↑海辺のカフェからはレゲトンの調べ

ところで、今年のキューバはある意味旬だった。革命50周年記念だとかで、町中が浮き足だっているのだ。

廃墟なんだのと書いたけど、人々の熱気に溢れるハバナでは、祭りにかこつけて人々が踊る。ように見える。いや、祭りじゃなくてもカフェとかでも音楽がかかると踊っているんだけど…。

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↑トラックの荷台にだって詰め込めるだけ人が乗る

でも、町中でいつでも楽器を演奏しては踊っているのではない。当たり前だけど、何となくそんなイメージがあったのだ。楽園的にキューバ音楽が鳴り響いてるような。

だけどそうではなくて、大半の人は、観光客向けのカフェやバーに流しのような感じでバンドとして入って来て演奏をし歌い、CDを売ったりする。それは最高にご機嫌なキューバ音楽なのだが、で歌ってる女の子が超かわいかったりするのだが、娯楽というよりは小さなショービズなのだ。ということを初めて知った。

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↑クソ高いレンタカーの窓から

だけど、生演奏じゃなくて、ディスコは至るところにある。路上にだって。週末の真夜中、若者たちがホテルの前の路上でラジカセか何かをかけて踊っていたり。

でも黒人ばかりでいかついんだよね、黒人差別ではないけど、観光客がわーいとか言って輪の中に入って行くには抵抗がある。

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↑フジロックの小さなステージのような櫓が組まれていた

そして土曜の夜。革命50周年祭みたいな音楽の催しが海辺で執り行われていた。生バンドが出て来て、老若男女問わずに踊る。男は女をナンパする。女は着飾って男を値踏みするような目で見ている。

こんな場に遭遇できたことが幸運に思えた。それはタイトルこそ「革命50周年祭」なんだけど、実際踊っている人々には、そんなこと全く関係ないような気がした。

音楽が鳴っているから、踊っている。それだけだ。社会主義が死のうが生きようが、どうでもいいのだ、たぶん。

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↑これがキューバ国旗であります





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変態アナーキー無国籍オタク天才ユニット(でも一人)、あのオオルタイチがバンドを組んだ!というので驚き、急いで買ってみた。あんな孤高の存在感なのに、友達ができたんだ!良かったじゃん!!みたいな気分もあり…。

結果、何ともこれがハッピーな無国籍楽園ポップ音楽だったので、またまた驚いた。アルゼンチン音響派セッションに参加したりもしてるそうです。こう言っては何だが、大人になったというか、若さゆえの柔軟さに留まらず、軽妙洒脱さまで身につけているとは……。

様々な音楽のエッセンスをちりばめ、どこなくフォーキーでメルヘンでさえある。些細な日常の隙間から瞬時に何万光年も、時に国境も時間も自我さえも飛び越えて、異次元へも軽々と飛んで行くような気持ち良さ。それでいて、ずっと胸にしまっていたような懐かしさと人肌感。これ、とても面白くて、新しくて、そして素敵な音楽ですね!

とはいえ、変態っぽさをポップにハイクオリティに昇華しちゃったのが、日本語の歌詞(ボロが出る)を普通の声で歌っちゃっているのが、個人的にはちょっと寂しい……

言うならば以前は、オオルタイチの、いじめられっ子か統合失調患者が突然キレる時のような危なっかしさを、固唾を呑みつつ、笑いをこらえつつ、戦慄を覚えつつ(こんな音楽、世界中探してもこいつしか演らない!と思って)見ていたのだったが、今は(歌詞が日本語のせいもあり)妙に井の頭沿線みたいな(演劇でもやってそうな・美大の同級生仲間みたいな)こじんまりとした共同体感があって、その居心地の良さが居心地悪いのだ。

これはこれで別物として素晴らしい。だけど、オオルタイチには一人でやってもらいたい。世界の果てまで突き抜けてもらいたい…というのが私の好みかも。

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