とにかく街中にゲバラ、ゲバラ、ゲバラ
ご無沙汰です。
ちょっと自律神経失調気味でダウンしてました……いや、会社は毎日行ってるけど。ヘンな微熱が続いたりとか(AIDSか?)…なんで日本ってこんなにつまんねーの?みんな正気?ダサすぎねぇ?まじで。こんなとこに居たら気が狂うよ!!!
というわけで、旅行の話でも…8月中旬に一週間ほどキューバに行ってましたので、その写真とその植生についての考察でもしましょうか。
↑宿泊したホテル「ハバナ・リブレ」かつてカストロの暫定政府が置かれていた
キューバは、なんつーか……寒々しい街トロントの後だったせいか、やたら鮮やかで暑くてクラクラする街でした。
まず、色彩が違う。空港を降り立ったとこからむわっとした熱気や、容赦ない乱暴かつユルい感じの空気が流れ込んできて…。空港の入国審査で一人ずつ部屋に呼ばれて質問されて、あっここは現役で社会主義の国なんだ、と思ったり。
↑とりあえず散歩してたホテル周辺の新市街あたり
街も黒人が多くて、しかも皆(社会主義だから)貧しそうで、未だに買い物には列を作って並んだりしてるし、なんかやたらいかつい感じがした。
ヘタレは死ぬ街ですよ、ハバナ。
↑青空と青い映画館 未だに映画が人々の娯楽
なんかねー、正直言ってこんな「発展途上」な感じの国は初めてだったかも。東南アジアとかって、人々が貧しいのかもしれないけど、屋台に集ってたりして、食う物には困ってなさそうじゃん。
でも、ここは違う。それは社会主義だから!
未だに食べ物とか配給制だったりするし、コンビニとかで金出せば何でも生活必需品が揃う、って世界じゃないんだよね。
↑東欧系の大使館だったか?金持ちぽい建物。だが庭は多肉系
以前、メキシコへ行ったときもこの種の物騒さは感じたけど、本当になんつーかいかつい感じがした。トロントなんて近代ニュータウン都市から来たら尚更でしょう。
実際は、人種差別も殆ど無く、人々もさほど物騒ではない(他の中南米に比べたら)らしいけど、とにかくそれぐらいの強烈な肌感があったわけ。
↑この、街路樹のフシギな刈り込み方ってどうなの
だって、まず太陽光線の強さが違うし、コンクリの輻射熱も違うし、植生の鮮やかさも何もかも、アジアの亜熱帯地域とは明らかに違うじゃん。
こんなに強い太陽を浴びたのは初めてだ、とさえ思ったね。日焼け止めも帽子もサングラスも、何もかも突き抜けて身を焦がすような熱気。
ちょっと歩いただけで着てた服が汗でずぶ濡れになった。
↑廃墟手前のコンクリ建造物の隙間から草木が…
太陽光線もさることながら、建物がすべて、生きながら朽ちてゆく廃墟みたいなの。
ハバナは、スペイン支配下でコロニアル建築などが造られて世界遺産にも指定されてるほどの都市なわけだけれど、まるごとボロボロで。潮風と太陽と雨に晒されて、風化していくコンクリートの塊に、数家族がまとまって住んでいる、みたいな。
↑革命50周年記念で人々は浮かれていた
廃墟みたいな…本当に社会主義の残骸みたいな都市の中で、活気に溢れた黒い肌の人々が踊り、歌い、笑っている。というのがハバナの印象。
今にも崩れ落ちそうな建造物や、そしてもうあちこちがほころびた社会主義に、それでも人々の暮らしが巣食っていて、溢れ出しているダイナミズムとでもいうか。
あちこちから歌が聞こえてくるんですよね。
↑街のそこかしこにアガベが植えられてます
なんとなく中南米って、乾いた空気のイメージがあるわけだけど、
実際はそこまで乾いてなくて、雨は降らないものの、空気が湿っているというか、人々の熱気で湿ってるというか…
潮風のせいかもしれないけど、肌にまとわりつく空気は重めなんです。でも、とても(排気ガスのせいもあって)埃っぽい。
↑ヘミングウェイの行きつけで、ダイキリの発祥地という有名なバーにて
…そして、本場キューバのモヒートは、
雑草みたいな味がしました。
ミント、半分枯れかけたのとかも平気で突っ込んでるしね。日本のバーみたいに奇麗に茂ったものを潰したりしない。適当にそこらのミントを突っ込んでかき混ぜたみたいなね、…多分シロップの味が独特(の香りがある)なんだけど、かーなりワイルド。もう、喉を潤せれば何でもいいって気分になってるし。
まぁ、お上品でハバナに幻想があるスノッブな人々(って、いっぱいいるよね)は耐えられない街だと思いましたよ。いくら金があったところで、ここで贅沢とか無いもん。高いホテルでも何となく下水が臭いしさ!
つづく。