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Author:beatrixxx
77年うまれ。広告業。ブログテーマは園芸→旅行へ。常にいちばんやりたいことをやる、をモットーに書き散らかそうかと思います。
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夜薫る

Sun.06.09.2009 0 comments
DSC05938a.jpg
リュウゼツラン科 チューベローズ属 チューベローズ(“月下香”)
Polianthes tuberosa ブレててすみません…


朝夕は秋の気配がめっきり濃厚になったとはいえ、まだまだ暑い都心のベランダでは今、チューベローズの花が、甘い薫りを放ちながら咲いています。

蕾ができてから咲くまでの間が、長かったな~。一ヶ月以上かかった。月下香、の名のとおり、夜にはより強く薫るとされる白い花。見た目的にはさほどの特徴はないので、もっぱら薫りを楽しむための花という風情でしょうか。

DSC05941a.jpg
↑やっぱり夜だとボケるね

リュウゼツラン科だから、アガベとかと近いってのは意外。葉っぱの感じとかは、水仙とかに近いように思えるんですが、しかし、いい薫りです。ベランダに出ると、甘い匂いがどこからともなくしてくるのです。この匂いに誘われてか、最近、大きなクロアゲハをベランダで見ました。

私にとって、このチューベローズは特別な思い入れのある花で。チューベローズの香水にハマって一時期集めてたんです。だから、実際どんな薫りがするのか凄く知りたかった。

DSC05944a.jpg
↑全景。花茎が長く伸び過ぎて倒れてます

マイケル・コースの「マイケル」、ロベール・ピゲ「フラカ」、ヴェルサーチ「ブロンド」…既存のチューベローズの香水は、少しミルクっぽさのある濃厚な薫りに仕上がっていて(上で挙げた一番使いやすいのは、モロッコのお香などと合わせてエキゾチックに、でも極めてアメリカっぽいモダンさに仕上げた「マイケル」ですね)、とても「お高い」香りがするんですよ。清楚だとか、若々しいとかじゃなくて、なんつーか濃密で、女臭く、セレブ臭い。昼には似合わない。そんな感じです。

ちなみにロベール・ピゲ「フラカ」は、今も伊勢丹などで売られてるらしい名香の部類に入るようなクラシックな一品ですが、これはちょっとチューベローズの媚びの部分だけ抽出した感があり、好きではない。甘すぎるんです。ちなみにこれとヴェルサーチの「ブロンド」は激似。これは、容器も下品(笑)。ヴェルサーチ好きだけど。

DSC05945a.jpg
↑ネオンとのコントラストが良い感じでしょう(ブレてるけど

実際のチューベローズの花は…と言いますと、濃密でありながら、ミルクっぽい濃厚さがあるというよりは、蜜っぽい。花粉の香りも混じってて、ちょい複雑。百合の香りにも近いです。

ちなみに、バラ、ジャスミン、ドイツすずらん、スミレ、ライラック、ガーデニア(くちなし)を合わせて、香水の原料になる、世界の「6大花香」と呼びます。この中で好きなのはガーデニアかな。チューベローズと並んで、思わず集めたくなる香水の香り。

♪雨上がりの庭で くちなしの香りの やさしさに包まれたなら~というのはユーミンの歌詞ですが、そう、雨上がりに立ち上るくちなしの香りは、本当に何かを呼び起こさせるような、奇跡的な美しさと艶がありますよね。

甘い、熱帯っぽいチューベローズの香りに包まれて、今年の夏も終わってゆきます。





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女たちよ女たちよ
(2005/03/30)
沢田研二

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香りつながりで。
…といっても実際に香りがするわけではないんだけど、濃密な香りがたちこめているようなアルバムです。

源氏物語をモチーフに、全作詞・高橋睦郎/全作曲・筒見京平という不思議なメンツで作られた一枚。コンセプトアルバムという感じですが、何なんでしょうね、これ…。私が好きなジュリーのアルバム「MIS CAST」と同じく、これを歌うのがジュリーである必然性を感じないのですよ。実際、70年代の阿久悠的な沢田研二像じゃなくて、80年代の、売り上げ的には下降線であったであろう頃のものだし。

ただ、記号としての「色男」というのは、恐らく神に選ばれた(呪われた?)色男にしか演じることはできないわけで、そう考えるとこれを歌うのは当時、沢田研二しかいないだろう、と容易に想像はつくのです。そしてこの声!とても強烈に香り立つ、古来から連綿と続く「色男」の存在感(現代の「源氏」!)が、ここに今、淡々と立っているという印象。

音的には先鋭的な80年代ニューウェイブというか、シンセメインのデジタルで無機的な手触りなのですが、それがまた素晴らしい。高橋睦郎の男色的な(?)やや抽象的な歌詞と相まって、本来なら歌謡曲的キラーチューンたる筒見先生の曲も、ただただ冷たいナイフのよう。そして単なる「色香」としてたゆたうかのような沢田研二の声!

悠久たる時の流れの真ん中に、川のあちら側に、髪を濡らして源氏=沢田研二が立っている。桜が咲いたり散ったり、水の流れが姿を変えたり、いくつもいくつも季節は巡り、数々の女たちとの秘め事が現れては消えてゆく…妙に生々しくもあり、同時に非現実的でもある世界。未だに、引っ張りだしては聴いてしまう一枚です。

以前も書いたのですが、これを聴くと80年代資生堂の「SASO沙棗」という香水を思い出すんですよね。ジュリー主演のドラマ「源氏物語」のスポンサーが資生堂だったから(つってもリアルタイムじゃ知らないけど)、その連想かもしれないのですが、和モノだが、過剰に和っぽいというのではなく、秘めているのに濃密で官能的、というところが近いんでしょうか。

こういう伝統的な「日本の色気」って、今はもう急速に失われつつあるものな気がします。私たちのDNAに染み付いている(きっと今後もずっと)ように感じられるものだけに、哀しいことです。

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